昨日、お茶事がありました。
大先輩お二人がお料理を担当してくださり、若輩者数名は言われた通りお弁当箱に詰めるだけ。
先輩お二人は本当にお料理がお上手です。お子様も独立してお一人暮らしであっても、日々台所に立っていらっしゃることがうかがわれます。
茶道は日ごろの生活が大事だと改めて思います。
さて今回は茶道の先生がお持ちの松花堂弁当箱を使ったのですが、この松花堂弁当が登場したのはそれほど昔ではないのですね。
名前の由来は江戸時代初期の僧侶、松花堂昭乗から来ていますが、弁当箱は昭和に入ってから吉兆の主人が「四つ切り箱」を茶会の点心に出したことから始まるようです。
今回の茶事では基本通りの入れ方をしませんでしたが、本来はお茶事の懐石料理にならって、お料理を配置すればよいようです。
右上に木皿を入れた刺身などの向付。
左上は口取りという前菜と焼き物
右下にはご飯。
左下には染付皿にもった炊き合わせ。
それに吸い物椀とぐい吞みを添えて一そろいだったとか。
雑な料理ばかり作っていては、「四つ切り箱」を満たすことはできませんね。
日々精進したいと思ます。