土曜日出勤が続き、久しぶりのお茶のお稽古に昨日行ってきました。
毎月第3週目のお稽古は「花月」と決まっています。
お茶の先生は、お年のせいもあり、同じことを繰り返し繰り返しおっしゃるようになりました。
でも、不思議と「またか…」とは思わないのです。
聞くたびに、教えていただいていることを本気で受け取っていないこと、理解していないことを感じるばかりです…。
先生が「花月」の時におっしゃるのは、「五人いないとできないのだから、周りの人に感謝するように」ということです。
自分以外の誰かがいないと成り立たないことは「花月」だけでなく、日常いろいろあるのですが、感謝どころか、ほかの人の存在をうっとおしく思ったり、時には呪ったり(?)。
自分ひとりだったら気楽なのに、と不遜に思うことも多々あり。
月に1回「花月」をして、手順を会得するだけではだめですよね。
そこに通底している精神を感じ取り、ふだんの生活にも応用できないと。
茶道のお稽古と「自分磨き」をもっと結び付けたいと、この頃思うようになってきました。
さて、「花月」の時先生が繰り返しおっしゃる言葉がこれ。
互換機鋒看子細(ごかんきほうしさいにみよ)
耳で聴くだけで、調べようともしてこなかったので、ずっと「五感」「気泡」と勝手に漢字変換していました…。
無知の怖いことよ…。
やっと重い腰を上げて、ググってみてわかったことがこれ。
互換とは立場を自由に取り変わっても少しもこだわりのないこと、
機鋒は鋭さ、看るは禅語では心の眼をもってみる、正しい眼で見るの意味。
つまり、言葉通りに訳せば、
「亭主と客(もしくは弟子と師匠)とのやりとりを細かく鋭く心の眼で見よ」
との教えになるそうです。
「立場を自由に取り替わっても少しもこだわりのないこと」。
なんて深い境地。
逆に「立場」を守ろうとするのは、禅の教えに背く、こだわり強すぎってことなんですね。
茶道って、生き方も指南してくれます。
やっぱり真剣に勉強しよう。
ひそかに心に誓う7月の第三週でした。
今夜の夕食
枝豆入りポテトサラダ
牛肉ソテー(大根おろし)
ズッキーニとトマトのチーズ焼き
ささげとサバ(みそ煮缶詰)の炒め煮