本日は茶道のお稽古をしている社中の初釜でした。
ふだんのお稽古では目にしない立派なお道具が登場するので、とてもお勉強になる日でもあります。
しかし、写真やメモに記録ができないので、亭主がお道具の説明をしてくださる時に一生懸命覚えるしかありません。
今回初めて知ったことの一つに「鉄絵」があります。
お薄の時にシックな色合いと「海老」と何か幾何学的な模様(多分きちんとした文様名があるはずですが…)があしらわれている、とてもモダンなお茶碗がありました。
亭主が「これは鉄絵ですよ」と教えてくださって、初めて知りました。
帰ってきて、早速調べました。
以下は「東京国立博物館」のHPから引用しました。
鉄絵(てつえ)とは、鉄分を含む顔料を用い、筆で文様を描く技法をいいます。鉄分を含む顔料は広い地域で産出するため入手しやすく、鬼板(おにいた)、 水打(みずう)ちなどの名でよばれます。中国では磁器の創始とともにはじまり、もっとも普遍的な絵付け技法として広く行われました。とくに、宋時代から元時代にかけて、民衆の日用の器を焼いた磁州窯(じしゅうよう)において、すぐれた作品が作られました。
鉄絵の技法は朝鮮、ベトナム、タイ、そして日本にも伝えられました。朝鮮では高麗(こうらい)時代に鉄絵で文様を描いた青磁が作られ、朝鮮時代の鉄絵粉青(ふんせい)は鶏龍山(けいりゅうざん)の名で親しまれています。また、白磁に鉄絵具で文様を描く技法は、鉄砂(てっしゃ)とよばれています。日本では銹絵(さびえ)とよばれ、志野(しの)や織部(おりべ)にも鉄絵の装飾が施されています。
コバルト顔料を用いて白磁に藍色の文様をあらわす染付(そめつけ)(青花(せいか))のような細密な描写はみられないものの、量産品ゆえの勢いのある筆 づかいや、民窯ならではのユーモラスな表現には独特の魅力があります。また、各地で作られた鉄絵に思いがけない共通点がみられることも興味深い点です。
それからもう一つ、今日勉強したのが「安南焼き」。
くじを引いて、社中の皆さん、ひとりひとり先生からお茶碗をいただきました。
好きなものを順に選んだのですが、私は安南焼きのものにしました。
以下は「古美術 丸尾」さんのHPからの引用です。
安南焼(あんなんやき)とは、室町時代末期~江戸時代に安南 (ベトナム) から渡来した焼物です。茶人に好まれ、無地安南、呉須安南、安南青磁、安南赤絵、安南絞り手 (染付) などの種類がある。胎土は白色ですが、釉 (うわぐすり) は青みがかっているのが特徴です。呉須色は黒ずんで鈍く、文様はくずれて原型がわからないものが多いです。器形には呉器 (茶碗)・香合・水指・鉢・花器などが多い。
私がいただいたのは「安南染付」に分類されるのでしょうか?
お茶碗についても知らないことばかり。
もっと勉強しなければいけませんね。