ちょいと『宇治拾遺物語』を読みました。
巻三、十四話の、国司に任命された橘俊綱と熱田神宮の大宮司の間に起った争いのお話。
…熱田神宮の神様の神威が大変なものだったので、自然と大宮司も偉そうに振舞うようになっていました。
国司着任の挨拶にもなかなか来ないので、俊綱さんは大宮司を不快に思います。
やっと来たと思ったら、派手な衣装にお供の者をたくさん従えて、何様気取り?という感じの大宮司。
俊綱国司は鼻もちならない大宮司を懲らしめて牢にぶち込みます(怖っ)。
大宮司は泣いて熱田の神様に訴えるのですが、もとは大宮司が嫉妬から追放した僧の生まれ変わりが俊綱だから、どうにもできないよーと見放されてしまう、というお話です。
よくよく読むととても怖いお話だと思うのですが、それについては次回にして、今日は熱田の神様について。
私は名古屋に行ったことがないので、熱田神宮については全く知識がないのですが、とても由緒ある神宮なのですね。
調べてみると
宮は、熱田大神である草なぎの剣を御霊代(みたましろ)とする天照大神を祭神とし、以下五柱を相殿神(あいどのかみ)として祀っているようです。
天照大神(あまてらすおおみかみ)
素戔嗚尊(すさのおのみこと)
日本武尊(やまとたけるのみこと)
宮簀媛命(みやずひめのみこと)
建稲種命(たけいなだねのみこと)
よく知らない神様もいるけど、錚々たるメンバーです。
ひどい仕打ちだと泣いて訴える大宮司につれなかった神様はこのうちの誰だったのか…。