本日は茶道のお稽古をしている社中の炉開きがありました。
昨年はコロナ感染予防のため、分散開催でしたが、今年はお稽古日が異なる者同士集まって15人ほどでとり行われました。
先生がお持ちの「特別の日」用のお道具の中に、今回水屋担当だった方々がお持ち寄りになった素晴らしいお道具もあり。
最近では素敵だな…と思ったらすぐにスマホを取り出して撮影ですが、お茶席では御法度。美しいものと
の出会いはその都度、心にとどめておかなければなりません。
今日の炉開きで特に素晴らしいと拝見したのは、輪島塗の棗でした。点前座にあるときは重く沈んだ黄金色だったのに、拝見の時に日の光をあてると、深い紫に変化して見えることに驚きました。
さて、今日のお棗は「花の丸」ということで、初めて知った文様です。
とはいっても、着物にも多く用いられる文様で、よく目にはしているのです。
草花を円形に図案化した文様で、円は始まりも終わりもない無限という意味があるので、永遠の幸せを表現できるようです。「縁」への連想から花嫁衣裳の柄としても好まれてきたのだとか。
改めて名前を知ることで、これからは特別な存在感をもって「花の丸」が、「ここにいますよ」とアピールしてくれそうです。