昨日は母の誕生日プレゼントを買いにデパートへ。
以前は自分の洋服を買うためにデパートへ行くのが、一番の楽しみ、だったのですが、この頃はネットでほとんど買っちゃいます。
久しぶりのデパート。目的のものを買った後は、せっかく来たのですもの、お茶をしなくては。
お気に入りのカフェが高級ブランド婦人服売り場の片隅にありまして、何度か利用したことがあります。
さて、今日は席が空いているかな?
…ちょっとだけ待たされて、無事お目当てのパフェをいただけました。
そうです、ここのカフェは季節ごとに変わるパフェが評判なのです。(ですからたいてい満席。)
そして、時節柄もあって、ひとりで黙食する女性客ばかりです。
本日のパフェはさつまいもプリンパフェ。
固め(好みです!)で巨大(うれしい!)なさつまいもプリンの下は、ほうじ茶ゼリー、林檎ソルベ、ほうじ茶ジェラード、くるみクランブル、白玉、洋梨のコンポート、栗、と贅を尽くした?パフェ。
お値段もかなりのもの、なのですが、たまの贅沢、いいことにしましょう。
おとなになった喜びは、こんな贅沢なパフェを自分の一存で食べられることです。
私が子どものころ、パフェって特別なもので、めったに食べられなかったなあ。
今のようにファミレスなんて、一般的じゃなかったし。巨大スーパーのフードコートも縁がなかったです。
パフェを食べられるのはデパートの最上階とか不二家のレストラン。
パフェを食べられる場所へ行くのも、今日はパフェを食べてよしと決めるのも親の意向だったので、パフェを食べられるのはその時の運次第、のように感じていましたっけ…。
さて、おとなというより、初老のわたくしですが、せっかくのパフェを落ち着いて食べられないのです。
なんだかソワソワしてしまって。
ひとりでカフェに入って、ひとりでもカッコよく食べるのに、パフェって難しいと感じます。
コーヒーとケーキだったら、それなりに、なんですけど。
溶ける前に食べちゃおうと気がせくのかなあ。
パフェは本やスマホを見ながら食べるわけにはいきません。
長いスプーンをもって、パフェのどの一角を崩そうか、スプーンを口に運ぶスピード、リズムはどのようなペース、刻みにしようかと真剣に調整するために集中しなければなりません。
……でも、なぜかソワソワしちゃうんです。親の許しを得ないで、自分の一存でパフェを食べていることに、後ろめたさでも感じているのでしょうか??
その昔、大学生のころ研修旅行でヨーロッパに行った時、パリのカフェで一人客のマダムが、パフェのようなデザートを優雅に食べているのを見て、大変感銘を受けたものでした。
私が若いころ、年配の女性が一人でデザートを食べるのはちょっと珍しい光景だったと思います。
あんな女性になりたいと、ひそかに思っていたことをふっと思いだしました。
期間限定のさつまいもプリンパフェ。また一人で行って食べたいな。
今度は、ソワソワしないで、落ち着いて、パリのマダムのように優雅な物腰で。