今日は第8章「政府の課題」を読みました。
理解できたところだけ簡単にまとめると…。
人々がマルチステージの人生を歩む社会において、すべての人が社会的開拓者として、移行に対応できる環境づくりはを力強く推進できるのは政府です。
政府が果たす役割として、まず「雇用の創出」。筆者が提案するのは「職ではなく人を守る」政策です。
例えば自動運転が普及する中、ドライバーの解雇を規制することは「職を守る」政策です。雇用を守ることは悪いことではありませんが、これは新しいテクノロジーの普及を阻止し、経済の生産向上を妨げてしまいます。あるいは解雇が難しくなると、企業は採用そのものを手控え、失業率が向上してしまうことも考えられます。
そのため、採用も解雇も同じように行える、しかし、失業した人には手厚い保障や、再教育の機会を提供する「職ではなく人を守る」政策が望まれる、ということです。
また、再教育の機会提供も大切ですが、高スキルの習得はすべての人に可能なわけではありません。そこで、テクノロジーの変化を受けにくく、人間的スキルが重視される中小企業の雇用を守る対策が必要になるのです。
章の最後の方で筆者は、今後政府が取り組むべき課題として「将来必要となるスキルを身に着ける道筋を提供すること」「健康に年を重ねるのを支援すること」「長寿経済を築くこと」の三つを挙げています。
このうち私がへぇー、そうなのか、と思ったのは「長寿経済」についての説明です。
「長寿経済」の考え方は、人々がただ長く生きるだけではなく、長く生産性を保つようにすることで、長寿化が経済の縮小化ではなく、拡大化につながるようにする、というものです。
65歳以上でも働き続ける人の割合が増えれば経済には大きな影響があります。例えばイギリスの場合、人々が引退する年齢が1歳上がるごとに、GDPが1%上昇すると推計されているそうです。
ただ筆者が指摘するように、単純な退職年齢の引き上げだけでは、生産性を保てない高齢者の失業状態を生み出すだけです。寿命や健康、老い方は個人差が大きいので状況に応じた就労支援、引退生活の保障がされなくてはならないです。
…ということで、『LIFE SHIFT2』、予定通り読み終わりました。
翻訳本のせいか、読みにくかったです。内容の整理の仕方が把握しにくいし、結論も明確に飲み込めない部分が多数。
でも、とても参考になりました。多分、今実感している以上の刺激を受けたかも。今後の職業生活についての気構えが変わったというか。やっぱり、働き続けなければならないのか、健康だし…という諦めがにじみ出てきたというか…(笑)。
難しくて読み流した部分もあるし、きちんと理解したいので、この本は
再読必須本に決定!
です。
本日は夫とデパートへ。必要なものを買って、お昼は天丼でした。
なんでもネットで買える時代ではありますが、年末のデパートの活気、いいですね。
みんなマスクをしているけれど、欲しいものを買える人がこれだけいるんだ…、と眺めていると日本は幸せな国だなあと思います。(もちろん、生活に苦労している方の存在を忘れてはいけませんが。)
夜は「たづくり」だけ、作りました。「きんとん」もと思ったけど、クチナシの実を買うのを忘れちゃった!