アンデシュ・ハンセン 久山葉子訳『スマホ脳』(新潮社)を読むことにしました。新書なので一日2章ずつ5日で読了する予定。
この本は11月29日に発表されたオリコン年間ベストセラーのBOOKランキング1位だったそうです。
一昨日本棚の整理をしていた時に、この本が出てきました。読んだ記憶はあるけれど、何が書いてあったかは覚えていない…という、悲しい読書あるある状態なので、もう一度読み直すことにしました。
今回も要約は難しいので、印象に残った部分のみ簡単に記すことにします。
「第1章 人類はスマホなしで歴史を作ってきた」
・私たち人間は今とは異なる環境(50~150人の集団で暮らす。常に移動して、住居は簡素。生涯出会う人間の数は多くて千人程度、ほとんど自分と同じような外見。等々)に適応するよう進化している。そのため私たちは身体的にも精神的にも、今生きている時代に合っているとは言えない。
・人間のあらゆる活動は、胸の内の精神状態を変えたい、というもので、そこを出発点にして、私たちは感情に支配される。感情は私たちに様々な行動をとらせ、瞬時に全力で行動に出られるようにさせる。そしてネガティブな感情はポジティブな感情に勝る。私たちの祖先は明るい希望より脅威の方がはるかに多い環境で暮らしていた。負の感情を持たせる脅威に即座に対処することで、生き延びることが必要だったからだ。
「第2章 ストレス、恐怖、うつには役目がある」
・私たちの祖先が対応した脅威は瞬時の反応(ライオンに襲われるなど)に迫られるものがほとんどだった。しかし現代社会では、ライオンに襲われるような強い脅威はないが、ストレスが長時間継続することが多い。そして長期にわたってストレスホルモンの量が増えると、脳はちゃんと機能しなくなる。進化の初期の原始的な部分に退行するので、精神状態が悪くなり、長期記憶の保存機能も低下する。
・強いストレスを感じるということは、危険がそこら中にあると脳が解釈することだ。そのため脳が私たちの「気分」を使って、危険いっぱいの環境から私たちを遠ざけようとする。ひどく気分を落ち込ませることで、引きこもらせる「うつ」状態にさせるのだ。
うーむ、一度読んだことがあるし、新書だし、簡単にまとめられるかと思ったらそうでもなかったわ…。
それこそ「スマホ」を検索したら、上手に要約している記事をいくらでも見つけられるのでしょうが、ここは「脳」の鍛錬のためにも、自分で読んでまとめなきゃね。
自分でまとめた方が、その時どんなことに自分が注目したかわかりますよね。
今日は、戸棚を二つ整理して、黒豆と旨煮を作りました。
年末の掃除とお節の用意。念入りにするにしろ、手を抜くにしろ、1年に1度のこと。人生の定点観測にもなっています。去年の自分、5年前の自分、10年前の自分と今の自分。変わったところと相変わらずのところと。
1年の区切りがあるって、本当にいいことだと思います…。