今日は『スマホ脳』の第7章と第8章を読みました。
いつも通り印象に残った部分を記録します。
第7章 バカになっていく子供たち
小児科医の専門誌で、普通に遊ぶ代わりにタブレット端末やスマホを長時間使っている子供は、のちのち算数や理論科目を学ぶために必要な運動技能を習得できないと警告されている。
スマホ使用による弊害として、報酬を先延ばしにする忍耐力がなくなることがあげられる。したがって、クラシック系の楽器など上達に時間がかかるようなことを学べなくなる。
脳がデジタル端末から受け取るドーパミンの報酬に慣れてしまうせいか、同じ短編小説を読んでも、タブレット端末で読んだグループは、紙の書籍で読んだグループより内容をよく覚えていなかったという調査研究もある。
子供たちが能力を発揮するためには、毎日1時間は体を動かし、9~11時間眠り、スマホの使用は1日2時間まで、と研究者は提唱するが、達成している子供は5%に過ぎない。
第8章 運動というスマートな対抗策
基本的にすべての知的能力が、運動によって機能を向上させる。多くの人がストレスを受け、集中できず、デジタルの情報の洪水に溺れそうになっている今、運動はスマートで最善の対抗策と言ってもいい。
新型コロナウィルス感染が始まったころ、唐突に決定された休校措置。多くの学校でオンライン教育が可能でないこと、デジタル端末の普及が十分でないことが取りざたされました。
いざとなったら急に頑張り、あっという間に検証、検討不十分なまま実施するのが日本の社会の常。来年度から生徒一人1台のデジタル端末所有が急速に広がるでしょう。
でも、この本を読んでやはり、ペンを持って紙に書く、紙のページをめくって本を読む、その行為そのものが、子供たちの脳にも心にも必要だということを教育現場をもちろん、社会全体で共有認識したいと思いました。
いくら丼にのせる錦糸卵。これを作るのが苦手で。まあ、錦糸卵って、冷やし中華ぐらいにしか必要ないのですが。
それで、スマホで調べたら、なるほどこうして作るのかっー!
なんで、もっと早く検索してみなかったのかっー!
長い年月、ずたぼろの錦糸卵を作り続けてきた、自分に少し腹が立ちました。
よく考えてみると、私が錦糸卵の作り方を修正できなかった理由は二つあって。
①かつて(25年前くらい?)料理の本をみて覚えた方法。それが絶対と思い込んでいた。
②絶対と思われる方法でやってうまくいかないのは、自分が不器用だからと思い込んでいた。
うまくいかないなら、もっとうまくいく方法があると思えないのが私の頭の固いところで…。
まあ、スマホ便利です。錦糸卵の最強の作り方を会得しましたぞ。
でも、前提に25年間の悪戦苦闘があったわけで。そのあとでうまくいったので、嬉しいわけで。
何の経験もない子供がなんでもすぐに映像から教えてもらうのが日常…というのはなんだか、ちょっと…と思います。