今日は「Ⅲ章 何を書くか?」と「Ⅳ章 人間を書くということ」を読みました。
なるほど…と思ったのは「発言のつまらない『裏読み』はしない」(117頁)ということです。
「裏読み」とは相手の発言を矮小化する意図に沿ってなされるものをこの場合は指します。保坂さんによると、例えばイチローの「ぼくには三振する技術がない」という発言を単なるイチローの自惚れと「裏読み」してしまうと、その発言の背後にあるバッティング観や、イチローの身体的特徴についての考察について、なんら新しいものが付け加えられないまま終わってしまうということです。
小説を書く人は、普通の人が時に発するユニークな発言を、できるだけそのまま受け取り、記憶すべきで、そういう発言のストックが小説家の財産だと保坂さんはおっしゃっています。
…そうですね。私、そんなにひねくれている方ではないと自分のこと思っているのですが、それでもついつい他人様の発言をそのまんま受け取らず、「裏読み」していることが多いかも。
せっかくの新しい発想や発見を見逃してしまっていたのかもしれません。
気を付けよう、「裏読み」は。
卵料理は朝ごはんかお弁当のおかず、といった固定観念があるのですが、今日の夕食に卵焼きを作ったのには訳があり。愛犬が置いてあった卵パックを落として、5個も割ってしまったから。しょうがないので卵焼きを作った次第。
まあ、たまには夕食の卵焼きもおいしかったです。